いきあたったらばったり

NOKIA Lumia1020レビュー

今、なぜWindowsPhone?

久しぶりに海外から購入したのはNOKIA Lumia1020の香港版、CameraGripセット。
仕事の方が忙しい代わりにその分収入がちょっぴり増えそうだったので自分へのご褒美に。

国内キャリアが秋冬の新モデルを発表しているが、正直Android端末はサイズや動作速度など今のP-03Eで満足しているし、これ以上の画面サイズを求めるならNexus7(2013)で充分だと感じている。
今月発表予定のAndroid4.4「KitKat」もNexus7ならすぐにアップデートされるだろう。
一方iOSはというと、これもauからSBMへと同じiPhone5で移り渡ったがこれもまあ特に不満に感じることはない。
そもそもゲームぐらいしかしてないので、別に持ち歩かなくてもいいレベルだ。
他にも新しいWalkmanや、LUMIX GX7とか欲しいものもあったのだが、全体にモバイル端末の購入意欲は減少していた。

……はずだったが、気が付くと購入していた。
そもそも「808 PureView」の頃からその4100万画素のカメラには興味津々だったのだ。
OSがSymbianからWindowsPhone8(以下WP8)へと変更され、LTE対応などハード面でも見劣りしないものなった時点で、乗り越える障壁はSIMロックと価格ぐらいに。
UK版に続きHK版のSIMロックフリー版が発売、CameraGripがついてるにも関わらずお得価格に、となれば突き進むしかなかったのだ。

ハードウェアの質感の高さは評判どおり!


パッケージから中箱を引き出してみると、本体と一緒にCameraGripが並んでいる。
これらの下に、USBケーブルやらヘッドホンやら説明書やらが収納されているが、例のごとくまったく使わないので省略。
いよいよ、Lumia1020とのご対面である。


iPhone5を持ち慣れた手にはずっしりと感じる(158g)ものの、それも一瞬で、すぐに国内メーカーの端末とは異なる高い質感に軽い感動を覚える。
画像でもわかるようにほとんど曲線で形づくられたポリカーボネート製の筐体は、プラのような安っぽさもなく、表面はさらっとしたマット地になっていて余り指紋も気にならない。
できればケースをつけずに、この肌に吸い付くような感触を味わい続けたいところだ。

背面で一際自己主張しているのが、この端末のキモであるところの4100万画素を備えたカメラ部分である。
センサーのサイズは1/1.5inch、カールツアイスレンズの6枚レンズ構成になっていて、f値は2.2とハイエンドな作りになっている。
レンズの上に小さなLEDライトと並んでいるのは、キセノンフラッシュだ。
ちなみに光学手ブレ補正にまで対応している。
ハイエンドコンデジ並のスペックを積み込んでおいて、これだけの出っぱりで済むのだから驚きだ。



筐体上部にはmicroSIMスロットと、シールに隠れているがヘッドホン端子。
筐体下部には黒くてわかりにくいが、スピーカーとmicroUSB端子、そして海外端末にはめずらしいストラップホールが!
撮影時にストラップを腕に通しておくといった、カメラ専用機のような使い方を想定してのものだろうが、手のひらが小さい身としては普通にスマートフォンの操作をする際に大変ありがたいものだ。

ボタン類は片側に配置され、反対側面には何もない。
左からボリューム、電源、そしてシャッターボタンになっている。
シャッターボタンを長押しで、設定しているカメラアプリをすぐに起動することができ、また半押しによるピント合わせも可能となっている。
このボタンがあるのとないのとでは、撮影に取りかかるまでのスムーズさがまったく違うものに。

タッチパネル側は端がラウンドしていて、流れるように筐体側とつながっているが、こういうところNOKIAは実に魅せ方がうまいと思う。
ガラスには耐キズ性能があがったゴリラガラス3を採用、ディスプレイは4.5インチWXGA(1280×768)の有機ELで発色はかなり鮮やかに感じる。

付属のCameraGripを装着すると、かなりデジカメに近いフォルムになる。
底部には三脚用のネジ穴まである徹底ぶり。
本体とはUSBで接続しており、1020mAhのバッテリーも内蔵していて電力を供給できる。
装着時にはそれなりのサイズと重さになるので、スマートフォンとしての手軽さが失われるものの、しっかりとホールド出来るようになるので必要になりそうなシーンを想定して別途持ち歩く形になるだろう。
ストラップを逃がせるようにスリットが入ってるのは、細かい気配りとしてポイントが高い。

そして撮影


何も考えずにAutoで撮影した画像。
デジ一クラスとまではさすがにいかないが、明るいレンズと大きめのセンサーサイズのおかげで背景のぼけ具合も自然だ。
シャッターボタンを長押しすれば、電源がオフになっていない限り「Nokia Camera」が立ち上がってすぐに操作ができる。

画面上部の項目を個別にタッチするか、右端の撮影アイコンを左にフリックするとすべての設定に簡単にアクセスできるようになる。
撮影アイコンを上下に動かせば動画撮影や連写モードにスムーズに切り替えられる。

設定項目はホワイトバランス、フォーカス、ISO、シャッタースピード、露出となっており、それぞれのリングを回して設定する。
1画面で直感的にすべての項目にアクセスできるこのUIの筋のよさは、少し使ってみればすぐに判る。
設定がスムーズにプレビューに反映されるので、特に露出やWBを目で確認しながら設定できるのはありがたい。

またスマートフォンではほどんどみかけない「シャッタースピード」の設定により、たとえば「無限遠 ISO100 1/500」で

天候とスケジュールの関係で満月でないのが残念だが、こういった画像も手持ちで撮影可能だ。

スマートフォンに搭載しているものとしては、かなり満足度の高いカメラ機能ではあるが不満がないわけではない。
たとえば最短撮影距離が長めでマクロ撮影には向いていないとか、プリインストールの「Nokia Camera」がHDR撮影に対応していないといった点である。
とはいえユーザーが何を求めてこの端末を買っているのかNokiaも理解しているのだろう、発売後もカメラ機能には何度もアップデートが入っているようで、RAW保存に対応する予定も既に発表されているし、HDR撮影対応にも期待したいところだ

今後撮影したものぱ順次こちらに追加して行こうと思う。

特化した端末はやはり楽しい

どうしてもカメラにばかり話が行きがちだが、スマートフォンとしての使い勝手もWP7の頃から比べると格段にアップしている。
Gmailのアドレス帳を自動的に反映するというAndroidではごく当たり前のことすらWP7では面倒だったが、WP8ではGmailをメールアプリに設定するだけですぐに同期するようになった。
IS12Tの頃に比べるとスペックがあがっているのだから動作が軽快なのは当然とはいえ、使うにつれ細かいところがきちんと改良されているのを感じることが多い。
詳しくは書かないが、国内キャリアのLTEも問題なく使えている。
日本語IMEだけは正直、iOSのものと大差ないレベルで、どっちもどっちかなぁといったところだ。

以前は物足りなかったアプリ面も通常使うには充分な程度のものが揃うようになっていて、おサイフケータイのような国内サービスやキャリアメールを使わないのであれば、これ1台を持ち歩いても困ることはないだろう。
自分では利用しないので詳しくないが、LINEだってあるらしい。
ゲームもソーシャル系はさすがにほとんどないが、アクション系などはかなりクオリティの高いものが多い。
最新Android端末に比べると2世代ぐらい前のスペックにもかかわらず、そうしたゲームの動作がきわめてスムーズなのはXboxの血筋といったところか。

あとなにげにタワーディフェンス系ゲームが充実しているので、暇つぶしには困らないだろう。
なんならMicrosoft謹製のマインスイーパーだってある(笑)。

そんな感じで、現状ではかなり満足度の高い、触っていて楽しい端末であることは間違いがない。
ぶっちゃけカメラとして買うには同じぐらいの値段でLUMIX GX7の本体が買えてしまうので、ポチるのに悩んだのは事実ではある。
だがOSとしての日本語対応も問題なくスマートフォンとしての基本的な使用感で我慢を強いられることもない、その上で何かに特化した端末というのは何より愛着が沸くもので、当面は日常出かけるときに持ち歩くアイテムの中に必ず選ぶことになるだろう。

余談だが、Androidでお世話になっている某リモートアプリがWP用にリリースされていたのには驚いた。
つまり、こういうことだ。